香りにコクを与える動物性香料
植物性香料には約150もの種類がありますが、動物性香料には5種しかありません。いずれも高価で、香りの持続性を高める保留香料として古くから重視されています。
「動物性香料の入っているフレグランスはあまり好きではない」といった声も聞かれますが、これはかつて動物性香料がセックスアピールを高める目的で使われたからでしょう。
しかし、多かれ少なかれほぼ全てのフレグランスには、香りの持続性を高め、奥行きやコクを与えるために動物性香料は不可欠となっています。また、動物性香料の中には生薬として使われているものもあり、とても貴重なエッセンスなのです。
動物性の代表的な香料であるなムスク(麝香)は、ヒマラヤ系をはさんでチベット・雲南省・四川省・インド・ネパールなどの山岳地帯に棲息するオスの麝香鹿の生殖腺分泌物で、下腹部にある香のう(腺のう)を切り取り、乾燥させたものから得られる香料です。
これをアルコールに浸して3ヶ月ほど振動を加え続けると、薄茶色の液体でムスクチンキ・ジャコウチンキと呼ばれるものができ、これを香料として使用します。
ちなみに原料となる麝香鹿はワシントン条約で保護動物に指定されております。そのため現在では、お香や香水で使われる 麝香のほとんどは化学合成したもの です。続きを読む
「動物性香料の入っているフレグランスはあまり好きではない」といった声も聞かれますが、これはかつて動物性香料がセックスアピールを高める目的で使われたからでしょう。
しかし、多かれ少なかれほぼ全てのフレグランスには、香りの持続性を高め、奥行きやコクを与えるために動物性香料は不可欠となっています。また、動物性香料の中には生薬として使われているものもあり、とても貴重なエッセンスなのです。
動物性の代表的な香料であるなムスク(麝香)は、ヒマラヤ系をはさんでチベット・雲南省・四川省・インド・ネパールなどの山岳地帯に棲息するオスの麝香鹿の生殖腺分泌物で、下腹部にある香のう(腺のう)を切り取り、乾燥させたものから得られる香料です。
これをアルコールに浸して3ヶ月ほど振動を加え続けると、薄茶色の液体でムスクチンキ・ジャコウチンキと呼ばれるものができ、これを香料として使用します。
ちなみに原料となる麝香鹿はワシントン条約で保護動物に指定されております。そのため現在では、お香や香水で使われる 麝香のほとんどは化学合成したもの です。
香料の種類
香料は天然香料と合成香料に大別されます。
天然香料は約150種類あり、植物性香料と動物性香料にわけられます。天然香料の殆どが、植物性香料で、植物の花、果実、種子、枝葉、樹皮、幹、根茎などから抽出します。
ローズ・ラベンダー・ジャスミン・レモン・オレンジ・ベルガモット・アプリコット・リラ・スズラン・ミント・白檀・モス(苔から抽出)などが代表的な植物性香料です。
動物性香料は、動物の生殖腺分泌物から得たり体内に生じる結石のようなものから得られます。動物の中で香料を採取できるのは、ジャコウシカ・ジャコウネコ・マッコウクジラ・ビーバー・ジャコウネズミの5種ほどで、得られる香料は次のものがあります。
ムスク、シベット(霊猫香)、アンバーグリス(龍涎香)、カストリウム、ムスクチバタ。上記5つの香料は、その素材にあった方法で抽出されます。合成香料ある種の芳香性をもつ、単一の成分から成る化合物で、精油から得る単離香料と、化学的に合成される合成香料とがあります。
19世紀になってから、合成香料が、化学者の手によって開発されたおかげで、それ以降フレグランスが普及しはじめ、以前よりもずっと身近な存在となりました。
合成香料は食品等に用いられる香料を“フレーバー”といい、 香粧品に用いられる香料を“フレグランス”として区別しています。また、フレーバーは単純な香りとしての機能のみではなく、口中から鼻にかけての香り、味、舌ざわり等も含めた総合的なニュアンスを構成するものです。
それにひきかえ、フレグランスは嗅覚に直接訴えるところの違いがあります。いずれも数え切れない程の種類があり、それらは今後も増えて行くでしょう。続きを読む
天然香料は約150種類あり、植物性香料と動物性香料にわけられます。天然香料の殆どが、植物性香料で、植物の花、果実、種子、枝葉、樹皮、幹、根茎などから抽出します。
ローズ・ラベンダー・ジャスミン・レモン・オレンジ・ベルガモット・アプリコット・リラ・スズラン・ミント・白檀・モス(苔から抽出)などが代表的な植物性香料です。
動物性香料は、動物の生殖腺分泌物から得たり体内に生じる結石のようなものから得られます。動物の中で香料を採取できるのは、ジャコウシカ・ジャコウネコ・マッコウクジラ・ビーバー・ジャコウネズミの5種ほどで、得られる香料は次のものがあります。
ムスク、シベット(霊猫香)、アンバーグリス(龍涎香)、カストリウム、ムスクチバタ。上記5つの香料は、その素材にあった方法で抽出されます。合成香料ある種の芳香性をもつ、単一の成分から成る化合物で、精油から得る単離香料と、化学的に合成される合成香料とがあります。
19世紀になってから、合成香料が、化学者の手によって開発されたおかげで、それ以降フレグランスが普及しはじめ、以前よりもずっと身近な存在となりました。
合成香料は食品等に用いられる香料を“フレーバー”といい、 香粧品に用いられる香料を“フレグランス”として区別しています。また、フレーバーは単純な香りとしての機能のみではなく、口中から鼻にかけての香り、味、舌ざわり等も含めた総合的なニュアンスを構成するものです。
それにひきかえ、フレグランスは嗅覚に直接訴えるところの違いがあります。いずれも数え切れない程の種類があり、それらは今後も増えて行くでしょう。

